Login with Amazonは、Amazonが提供するサービス。Login with Amazonを導入しているECサイトには、ユーザーはAmazonアカウントを利用してログインが可能です。Amazonは世界中で多くの人が利用しているECモールであり、Amazonアカウントを利用してログインできることで、新規獲得や離脱防止につながります。
Shopifyアプリの「Login with Amazon」は、Shopifyストアにおいて簡単にLogin with Amazonを導入できるアプリです。
Login with Amazonの関連サービスとして、同じくAmazonが提供している「Amazon Pay」というサービスがあります。
Amazon Payを導入しているECサイトでは、ユーザーはAmazonに登録しているクレジットカード情報を利用して決済ができます。Shopifyストアでは、デフォルトの機能として、Amazon Payの利用を設定することができます。
ただし、Shopifyストアにおいて、Login with Amazonのアプリによる導入と、Amazon Payの利用設定を同時にできるのは、アメリカに拠点を置く事業者のみです。日本を含む、アメリカ以外に拠点を置く事業者も、Login with Amazonをアプリにより導入することはできますが、同時にAmazon Payを利用することはできません。
■Login with Amazonでできること
画像出典:https://apps.shopify.com/login-with-amazon
画像出典:https://apps.shopify.com/login-with-amazon
画像出典:https://apps.shopify.com/login-with-amazon
このアプリを使うことで、Login with Amazonの統合が簡単にできます。統合後は、ユーザーの見つけやすい位置にLogin with Amazonの利用に進めるボタンが設置されます。
ユーザーがLogin with Amazonを利用した場合、そのShopifyストアを運営する事業者には以下の情報が提供されます。
- 氏名
- メールアドレス
- 注文者として登録されている郵便番号
取得できる情報は多くはありませんが、新規登録のハードルを下げるという点でメリットがあります。
Shopifyアプリの「Login with Amazon」は、以下の国に拠点を置くShopifyストアで利用できます。
アメリカ、イギリス、カナダ、ドイツ、オーストリア、オーストラリア、イタリア、フランス、日本、中国、インド、ブラジル
なお、このアプリには決済機能はありません。アメリカに拠点を置くShopifyストアに限り、Login with Amazonと一緒にAmazon Payを利用でき、以下の情報も取得できます。
- 配送先住所
- 請求先住所
- 支払いを処理するための顧客の決済システムへのアクセス
アメリカ以外に拠点を置くShopifyストアがLogin with Amazonを利用する場合、決済方法にはAmazon Pay以外を利用することになります。
Shopifyアプリの「Login with Amazon」の利用は無料です。
■Login with Amazonのユーザー評判、口コミ、感想
Shopifyアプリの公式ページでは、Login with Amazonについて計79件のレビューが集まっており、最高評価の星5つのレビューが55件、その他の評価は以下となっています(2018年11月時点)。
星4つ:5件/星3つ:4件/星2つ:2件/星1つ:13件
全体的な評価は高めですが、星1つがやや多いのが気になるところではあります。
星1つのレビューを見てみると、設定がうまくできなかったり、正常に作動しなかったりという声が見られます。
一方で高評価では、以下のようなレビューが寄せられています。
『Amazonセラーアカウントから統合が確認できるのがすばらしい』
『動画によるチュートリアルがとても分かりやすいです。やるべきことが明確なので、いくつかの小さな変更を行うだけで、完璧に機能しました。設定は20~40分で済みました。価値のあるアプリです!』
『思っていた通りに作動してくれました!すでに別のShopifyストアに関連付けられているメールが許可されないという小さな問題がありましたが、全体的には期待通りに機能してくれています』
高評価のレビューには、「Amazonのアカウントから統合が確認できるのがすごい」「全体的には期待通り」という声が寄せられていて、評判は良いと言えるでしょう。
■Login with Amazonまとめ
日本の事業者の場合、ShopifyアプリのLogin with Amazonを利用するとAmazon Payが利用できないため、誰にでもおすすめはできません。
むしろ、多くの事業者にとってはAmazon Payの重要度のほうが高いかもしれません。Amazon Payを利用している、または利用を考えている事業者は、Login with Amazonは利用しないようにしましょう。
一方で、CVよりもサイトへのログインを優先する場合は、Login with Amazonは一定の効果があります。利用料もかからないので、必須ではありませんが、活用できるサイトであれば試してみると良いのではないでしょうか。